はじめに…



猫ってどんな動物?
猫は古代エジプト時代から人間のそばで暮していながらも、未だ不明なところが多く残っている動物で、”都会の野生動物”と言われています。
犬に関してはその生態、行動、病気など様々な面で研究がかなり進んでいるにも関わらず、猫の関してはあまり進んでいないのです。それは、犬の方が人に従順であるために扱いやすい、牛や豚などの家畜のように繁殖をコントロールできるという事が、もっとも大きな理由だったようです。

ところが猫は食料倉庫のネズミ捕りの役目をしていたものの、人の思い通りにあることはなく、勝手気ままな生活を送ってきたのです。少し遠巻きにしてふてぶてしい態度でジッとこちらの顔をにらみつけてきたり、ゴミ箱をひっくり返してゴミを散らかしたりします。人間に馴れていない猫は、非常に扱い難いものです。
捕まえようとして、大暴れされ、鋭い犬歯と四肢に生えた18本の爪で噛み付きひっかかれて大怪我をした人もいるでしょう。特に子連れの母猫は、人を敵と間違え突然襲撃してくることもあります。
また、家の中に汚れた足のまま勝手に入り込んで、食卓の上の食べ物を盗み食いするなどと言うふうにも思われています。

そんな訳で、よい印象を持たれておらず、人の役にたつことなどない害獣と言う扱いさえ受けるようになってしまいました。
日本での猫飼いの普及
戦後になって日本が裕福になり精神的にも余裕が出てくると、犬も使役という役割にかわってペットと言う役割のほうが多くなってきました。
それに伴って猫も、それまで勝手に住み着いた野良猫と言う感覚だったのが、ペットとして飼うという感覚にかわってきたのです。

まだ目の開かない乳児や2ヶ月くらいまでの仔猫を家の中に入れて、餌を与えて大きく育て始めたのです。更に、避妊手術の普及もあります。
避妊手術を終えた猫たちは、その行動範囲が狭まり家にいる事が多くなり、その結果人と過ごす時間が増えたのです。すると今まで見た事のない甘え方、猫の可愛いしぐさや、摩訶不思議な行動を見かけるようになるので興味が出てきたのです。

去勢してある雄猫は尿臭がなくなり、マーキングもしなくなります。避妊した雌猫は発情期のうるさい鳴き声をしなくなり、子供も産みません。
更に仔猫の何とも言えない可愛さ。犬と違ってベタベタしない、犬のように吠えないのでうるさくない、そしてトイレは躾る必要がない…など、よいところがいっぱいあるのが判ってきたのです。

猫と暮らしてみると、いかに綺麗好きであるかも分かるでしょう。
犬と全く違う接し方や、孤独を好む様に見えて実はとても寂しがり屋であることは、猫と暮した事のある人でないと分からないのです。
こんな良いことをマスコミが放っておく訳がありません。
たちまち猫ブームとなり、マンションやアパートでも飼える動物として人気が急上昇しました。そして今では犬の人気に追いつき、あるいは追い越しているのかもしれません。
だから、猫飼いススメ♪
永年、人から不気味なイメージと町や家を汚す害獣というイメージで嫌われることの多かった猫に対して、今まではまったく正反対のイメージを持っている人々が多くなった事は大変喜ばしいことです。

猫は犬のようにいつもくっついて媚を売るようなことはしない、散歩に連れていく必要もない、お互い適度な距離をおいて生活ができるところが魅力です。

猫はまだまだ未知の動物です。
あなたもまだ見たことのない、猫の不思議な世界を発見してみてください♪


資料提供:「猫のほんね」